烏龍茶 茶芸師が考えるコミュニケーション

日本の「烏龍茶」、中国の「烏龍茶」

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これらの写真に写っているのは全部烏龍茶で、もちろんですが味も香りも違います。 驚きました?

「烏龍茶って沢山あるんですよ」という事を言った時点で首を傾げる方がとても多いです。 そして、実際に飲んでみると「烏龍茶じゃない!」と、つい言ってしまう方も多いです。(烏龍茶ですよ、って説明しているにも関わらず・汗)

数年前のことですが、「これって何でかなぁ」と結構悩んでしまった時期がありました。 事前にちゃんとテイスティングして、一番美味しく感じる抽出時間も研究した上で、いざ「烏龍茶ですよ」と説明して淹れたのに「烏龍茶じゃない!」って反応されるわけですから。 取りようによっては「否定」に聞こえてしまうわけです。講師も普通の人間なので。

で、答えが分かりました。 日本人が思う「烏龍茶」ってコレなんですよね。

oolongtea_bottle画像はサントリー食品インターナショナルさまのサイトからお借りしました。

「烏龍茶じゃない!」という言葉を正確に表すと「(自分が知ってる)烏龍茶じゃない!」ということ。ここに気づいたときに、やっと頭の中のモヤモヤが解決しました(笑)。
リーフティーの烏龍茶の認知度ははっきり言って高くない一方、これだけ日本人の生活に入り込んでいる「烏龍茶」って、ある意味スゴいことなんです。 ペットボトルの烏龍茶飲料が世に出てから確か30年ちょいくらいだと記憶していますが、老若男女問わず、「烏龍茶」と聞いてこのボトルを思い出される方も多いのではないでしょうか。

そして一方では、「ペットボトルのお茶なんて!」と否定される方もいらっしゃることでしょう。 自分で淹れたお茶だとうっかり忘れて数時間たっただけで不味くなるのに、ペットボトルだと何か月も保存が効くのは私も不思議に感じないわけではありません。 しかし4月の熊本地震の折、「水が使えない」生活が暫く続きました。幸い私の住む地域は、水道・ガスを除いた生活インフラの復旧が早かったので、お店にモノが並ぶのも早かったですので、ペットボトルのお茶は買う事が出来ました(水はありませんでした、さすがに)。 それだけでどれだけ助かったか分かりません。 ですから私は、リーフティーの烏龍茶とペットボトルの烏龍茶飲料では、そもそもの役割が違うと認識しています。

便利で手軽なペットボトルも良いですが、忙しい手をちょっとだけ止めて、自分のために少しだけ手間を取ってみると「お茶の美味しさ」に気づくきっかけとなるでしょう。

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