茶芸師のつれづれ 茶芸師の本棚

本場と日本の違い

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読了! この本も中々読み応えがありました。
お茶にとっても詳しい方のブログでこの本の存在を知りまして、早速取り寄せ~。

「本場」というタイトルなだけあって、淹れ方や歴史、茶器の説明などはとても詳しく、かつ分かりやすかったです。 現地では入門書という位置づけだそうですが、日本で買える中国茶入門書には必ずと言っていいほどついている「お店紹介」が、この本には無かったのがかなり好感度高かった私(笑)。 東京や横浜住まいの方ならば、そういった本で紹介されているショップに足を運ばれるのも良いでしょう。 しかし、地方住まいだとそういうわけにもいかず。 中国茶を学び始めた頃に簡単に買いに行けなかった自分と重ねあわせてしまうのです、仕方ない。

で、この本良くも悪くも「本場」だなぁ感じながら読み進めました。 例えば、お茶の説明で「本物」と「偽物」の見分け方なんて項目が(´Д`)。
現地でお茶を買いなれている人にとっては「あるあるww」かも知れません。実際、雑多な情報から正しいものをチョイスしなくてはいけないので、「本物」を自分で見極める必要があるからです。 それでも最近は「QSマーク」や「緑色食品」などの表示によって、安心・安全の基準が明確になりつつあります(それでも・・・という部分はありますが・汗)。 と、一方日本で買える中国茶は、ちゃんと見極めの出来る人が安心できるルートで輸入したものがほとんどですから、そもそも「ニセモノ」に出くわす確率は限りなく低いのでは? と思っています。 私が中国茶を学び始めた頃には目を疑うようなモノも見かけましたが、今現在、正規の輸入ルートで日本に入ってくるお茶は、まず心配要らないでしょう。 ですから、「ニセモノ」の文字が次々踊っているのを見ると、これから中国茶を学びたいという人には逆に不安をあおってしまうのではないかしらん、と、ニセモノに惑わされた経験のある私、老婆心ながらそう思ってしまうのです。

更に効能に至っては、(私がこの本を手に取るきっかけのブログでもそう仰っていましたが)あきらかに日本では「それ書いたらマズいでしょう」という表記があちこちに(汗)。 どうもこの本一冊で「勉強した!」と満足したら大変なことになりそうです。

そしてもうひとつ私が気になったのは、ガラス茶器の事を「瑠璃」と表記していたこと。 朝鮮語圏ではガラスの事を瑠璃ということがあるそうですが、ガラスは中国語で「玻璃」。もしかしたらちょっとした事なのかも知れませんが、お茶の名前で漢字が間違っているところも見つけちゃったりして・・・(汗)。 これはもしかして翻訳ミス?

イチから中国茶について学びたい人には、今は中古本しか手に入りませんが、All about初代中国茶ガイドだった平田公一氏によるこちらの本がお勧め。 ずばり「中国茶の本」です。

そしてこちらは、作家で中国茶研究家の左能 典代さんの本。

この2冊が、私の中国茶学習のスタートでした。

とはいえ最初に紹介している本も、全部が全部眉唾というわけではありません。 「もうちょっと詳しくお茶の種類を覚えたい」「茶器の名前や淹れ方を今より深く知りたい」方には良書かと。
女性茶芸師の所作の写真が優雅なので眺めるだけでも楽しめます。私も鏡を見ながらこの本を参考に、ブラッシュアップしたくなりました。

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