茶芸師が考えるコミュニケーション 茶芸師のつれづれ 茶芸師の本棚

前提が違うことを知る

投稿日:2016年9月18日 更新日:

読了。アマゾンの商品説明によると「中国最大のプーアル茶企業「大益」が編集した、プーアル茶鑑定の専門書。」だそうで、手の出しやすいお値段とは裏腹に専門用語のオンパレードでした。難しかったー。
久々に読後にどっと疲れる本と出会いました(^^;)。  とはいえ、こういった専門書が日本語で読めるようになったというのは実にありがたいことです。 ほんの数年前まで、専門家と出会うチャンスを見つけては質問し、また疑問が出る⇒チャンス伺う⇒質問する・・・の繰り返しで、少しずつ知識を積み上げていくしかありませんでしたから。

で、この本に限った話ではないのですが、中国茶の専門書(現地の専門家によるものは特に)にはある特徴があります。 それは「効能ありき」で話が進むこと。

研究者の友人に一度この本を読ませて感想を聞きたいと思ってしまった程、効果効能についてのウンチクが続きます。 それが良いか悪いかは別にして、私はある人の事を思い出しました。 今から十数年前、仕事で数か月上海と日本を行ったり来たりしていたときのこと。 通訳を雇って現地で仕事をしていたのですが、この通訳さんと食事をすると必ず、「しーよんさん、これは体に良いです」「これを食べると肌がすべすべになりますネ」「こっちは疲労回復に良いです、ぜひ食べて」と、食材の効能を喋ってくれました。 これが日本人同士だったらどうでしょう? 「体に良いから食べて」という言い方は、少なくとも私の周りでは余り耳にしません。

文化の違いというか、国民性と言うべきか。

正しい・正しくないという二元的に答えを求めるのではなく、そもそもの立ち位置が「違う」という認識を持つことの大切さを改めて感じました。 その前提も含めたところで皆様にお伝えしていくことが講師の務め。

広告




広告




-茶芸師が考えるコミュニケーション, 茶芸師のつれづれ, 茶芸師の本棚

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

DSC_1593

手間の先にあるものが美味しさ。

昨晩は「エクスペリエンス・マーケティング」の提唱者、藤村正宏先生の講演会に行ってきました。 私が在籍している熊本の異業種交流会「一期一会」の主催です。 「モノではなく体験を売れ!」 という言葉を初めて …

no image

歴史的に価値あるお茶とは

BS12で放送中のドラマ「武則天-The Empress-」で賀蘭敏月が毒を仕込んだ蒙頂茶が気になって仕方ないしーよんです。こんにちは。 唐の時代と現代はそもそも論としてお茶の飲み方が違います。 更に …

no image

本場と日本の違い

読了! この本も中々読み応えがありました。 お茶にとっても詳しい方のブログでこの本の存在を知りまして、早速取り寄せ~。 「本場」というタイトルなだけあって、淹れ方や歴史、茶器の説明などはとても詳しく、 …

no image

日本の「烏龍茶」、中国の「烏龍茶」

これらの写真に写っているのは全部烏龍茶で、もちろんですが味も香りも違います。 驚きました? 「烏龍茶って沢山あるんですよ」という事を言った時点で首を傾げる方がとても多いです。 そして、実際に飲んでみる …

kimg0794

烏龍茶なのに、果物の香りですって???

鳳凰単叢蜜蘭香。 んまぁーい! 私、このお茶が好きになったのは割と最近です。 初めて飲んだ時には、人から淹れてもらったものでしたので確かに美味しかった。 「烏龍茶なのに、果物の香りがしますよ。フレーバ …

【スポンサー】

人気ブログランキング

ノベルティや販促品をお探しの方は・・・


@siyong_ka

アーカイブ

記事カテゴリー