茶芸師のつれづれ

喫茶去

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喫茶去とは、禅語のひとつです。唐代の趙州禅師がどんな者に対しても「お茶をおあがり」と言った・・・という話があります(出典:少林山達磨寺のWEBサイトより)。

忙しい日常、ついついバタバタと忙しない動作で何事にも取り掛かり、周りが見えなくなっていませんか?
そんなときこそ、一旦手を止めてゆっくりとお茶を味わう時間を取る事で、自分がすべきことが見えてきたり、周りの声が聞こえてきたり、自分に心地よく感じるものが見つかったりするものです。 以前は私も「そんな暇あったら、しなくちゃいけないことが沢山!」と、目を三角にしていたものです。しかしあるとき、忙しない状態のまま前に進み続けていると、自分の視界がどんどん狭くなっていることに気づきました。自分の視界が狭まっていることが分かったら、今度は肩を怒らせて歯を食いしばって、体をカチカチに強張らせていることが分かりました。

目標に向かって進む事は本来楽しんでワクワクしたいもの。 しかし一刻も早く目的地に着こうとすると、楽しくなくなるどころか辛さを感じてしまいます。

そんなときに、あの地震が来ました。

地震から2週間後、中国茶好きな方のお宅に伺う機会が出来、福岡まで足を伸ばしました。

目的地についてひといきついて「茶器もゆっくり触ってなかったのではないですか?」と、ご自分の茶器セットを持ってこられ、私に使うように勧めて下さったのです。 地震以降どこか、多分地震が起きる前数か月間は、自分のためにプライベートで茶器を使ってお茶を淹れてなかったような? 余裕をすっかり無くしていた自分に、このときようやく気付いたのです。

そして、蓋碗の手触りを味わいながらゆっくりと淹れたお茶の美味しかったこと。こんなに美味しいお茶を淹れる事が出来る自分を、もっと大切にしなくちゃと、やっと思えるようになりました。

この体験を通じて、趙州禅師にならって「お茶をどうぞ」と、どなたでもお迎えできるお茶会を開催しよう・・・! と決意した次第です。

まだホームページのあちこち「準備中」となっていますが、間もなくメニューが登場します。 楽しみにお待ちくださいませ。

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-茶芸師のつれづれ

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